9GOATS BLACK OUT/black rain

1.a light ★★☆
ギターが静かに降り注ぐ雨っぽい、ミディアムテンポで大人しめのロック。ryoさんは一曲目らしく目を覚ましたてでまどろみの中にいるような歌い方です。
サビではくっきり目が覚めたのか、メロディを保ったままテンポを上げ疾走。おそらく最もキャッチーな曲です。

2.SALOME ★★
さっそく新約聖書な世界。
ボーカルが自分の表現力をこれでもかというくらいに見せつけたハードなロックなのですが、それがせわしなさすぎるというかくどすぎるというか。
それに合わせて緊迫感や温かみを何とか出そうと頑張る楽器隊が可哀想になってきます。

3.in the rain ★★★
ポロポロと退廃的雨音アルペジオを奏でるギターとメロウなベースが効いたダークなバラードなのですが、この手の曲を聴くとGULLETのバラードと比べてしまい、ゆきのが偉大だったことが改めて感じられます。
いや、これも名曲なんですけどね。

4.moses
モーセ的な感じもエジプト的な感じもしないけどなんか神々しいインスト。

5.ROMEO ★
デス気味ヴォイスとシャウトのDQNラップの後、高音が耳にささってくるほどの強烈ファルセット。
ここらへんで楽器隊がマンネリ化してきます。

6.headache ★☆
ボーカルはぼそぼそ早口で呟いたり、サビは雄々しいシャウトとファルセットで荒々しくなったり頭痛が痛いを存分に表現しているのですが、楽器隊は勢いとテンポアップしただけで相変わらずマンネリな音とフレーズ。ドラムは中々かっこいいと思うけどそれもサポートらしいですしおすし。
こういう曲はGULLETのシングルの3曲目にもよくありましたが劣化・・・とまではいきませんが、つまらないです。

7.天使 ★★★☆
これは9GOATSの静謐な雰囲気をいかしたバラードですね。これまで一曲のうちにやたら歌い方変えてたボーカルも優しく聴かせることだけに尽力し、楽器隊も「この分野なら任せとけっ!」って言ってるようです。しかも4分だからダレない。
雨のち曇りって感じですが気持ちのいい浄化END。

8.落日 ★★★
通販版ボートラにしてGULLET時代の陰鬱なバラード。
前の曲で救われた気持ちにしてくれたのに、気落ちさせてくれます。
これはGULLETで演奏してたらもっと名曲になっただろうなあ。

総評
雰囲気出すのは上手いんですが、楽器隊がつまらないです。その雰囲気もボーカル除いて現代の技術があるからこそって感じなので・・・。
あまり自分には合いませんでしたが、メンバーの昔がすごかったので惰性でCDを買ってしまうバンドの一つ。