OZ/COMPLETE BEST ALBUM DISC3

1.Birthday
ここから13までまるまる2nd「ROUGE」。
メガテン風のダークなオープニングSE。

2.Rotate ★☆
邪悪な轟音ギターと鬼のような迫力満点のドラム、ボーカルも得意のデスヴォイスとシャウト炸裂!と書けば物凄い曲のように聞こえますが実際は地味。
途中で中途半端にキャッチーになるからかも。
実質のオープニングナンバーですが力不足が否めない。

3.LEAD ★★
タイトルがリードなだけあってPVありのリードトラック。
もはや十八番となった哀愁ラウド疾走曲ですが、こなれすぎていてなんだか鼻につきます。
やたら爽やかでポップすぎるってのもある。別にヘヴィにして欲しくはありませんが、もうちょっとこのバンドが売りの荒々しいダークな面も入れて欲しかったです。

4.flood bead ★
妖しいベースラインが際立った、スロウな鈍重歌謡ロック。かったるいですがベースソロもあるし、まあアルバムに一曲は入ってても悪くはないベースの主張が大きい一曲。
お決まり通り開けるサビからはボーカルの歌メロと詩から仄かに和のかほりが。別にそれが+になるような要素でもないんですけどね。

5.Pressed flower ★★☆
9thシングル
やはり典型的シングルで哀愁ラウド疾走曲。
うん、3曲目はポップすぎましたがこっちは攻め続けるスピーディーなギターリフに、所々でボーカルは雄々しいシャウト、激しさもあって中々かっこいいです。雰囲気も爽やかさなどはなく、キャッチーですがダウナー。
ピロピロさせてみたギターソロもあり、OZ王道ナンバーに仕上がってるんじゃないでしょうか。

6.REborn ★
デスメタル系バンドってやたら「reborn」ってタイトルを好む傾向があるような気がするのは気のせいじゃないはず。そしてそう題された曲は大体イマイチな曲が多いのも気のせいじゃないはず。
そんなわけでイマイチなミディアムテンポのデスメタル風ナンバー。
メタリックというよりメカニックな凶悪ギターリフのドヤ顔っぷりがちょっとウザい。まあこれはこれでいいのでそのまま続けてりゃいいものを、いきなりポップになるサビでもう返す言葉もなくなった。

7.PLANT ★
EXILEのアルバムの半ばくらいにあるちょい攻撃的なR&B捨て曲を、OZ流ヘビメタアレンジしてみたぜ!的駄曲。

8.Bitter&Sweet ★☆
なるほど、禍々しいリフとデスヴォイスで引っ張る展開から、打って変わって超キャッチーに切なく加速していくサビの対比に、タイトルの苦みと甘みを表してるんだな!OZも中々やりおる!と思いましたが、OZって大体そんな曲ばっかでした。

9.Strings ★★
イントロにはほろ苦いピアノが入り、全力で聴き手を泣かせにかかった疾走曲。
特にボーカルが高音気味でやるせなく歌うサビは泣きのメロディ炸裂!
きっとライブの後半あたりで演奏される、ファンの間での超人気曲に違いない。
楽器隊はいつも通りラウド。

10.Rain Delay ★☆
10thシングル
シングルなのに疾走曲ではなく、なんと普通のバラード。
OZは激しい曲ばかりでなくこういうしっとり聞かせる系の曲もやれるんだぜ!と一般にアピールしたかったのであろう、つまるところX JAPANのエンドレスレインポジション的ギャップ狙いシングル(と予想)。
もちろんポジションは同じでもそんな名曲に仕上がっているわけはなく、ダレる平凡なアルバム曲って感じ。

11.Seventh Tier ★★
デス声でラップ気味にぼそぼそ囁くAメロというラップコアもどき部分が、いつもの疾走系リードトラックに加わったて感じですかね。差別化しようと頑張ってるのが伝わってきます。

12.THRUST ★
ディスク1、2ではよく見られた、デスヴォイス一辺倒のハードでヘヴィネス、勢いで一気に畳みかけるナンバーですが、このディスク3では新しい。
でもやっぱりヴィジュアル系でやる必要はないし、メタルバンドとして見るには力量不足な感があるし誰得何得ナンバーに違いはない。

13.Sky high ★★
なんかギルガメッシュ臭いやたら壮大な物悲しいスローバラード。
楽器隊はサビでラウドになりますが、それ以外はギターはベタな美麗メロディを奏で、ドラムは打ち込みっぽい。
ボーカルも左迅風にはきはきと歌っており、クセがなく聞きやすい。その代わりに詩の陳腐さも目立ちますけど。
ありきたりのメロディで安っぽい感じはぬぐえませんが、それでもシングルの10曲目よりはいいと思います。

14.Retrograde ★☆
9thシングルc/w
このボーカル、「あ〜ん♪」と、よく言えば色っぽい、悪く言えばナルシスト全開で歌い始める癖がありますね。
曲自体はカップリングらしい無難なヘヴィナンバー。

15.Another Reign ★
9thシングルc/w
デスヴォイス、そして盛り上がらないキャッチーなサビへ。以後そのサビ「テカレイニーブランディーフォーディスタンス」のエンドレス。
くどい。5回目くらいで曲スキップ。

16.Protect:code ★★
10thシングルc/w
おそらくA面のバラードで聴き手の心を掴めなかった場合の保険として用意されていたであろう、c/wのくせにそこそこかっこいいOZ王道疾走ラウドロック
でもディスク3の16曲目までくると流石に飽きてきました。堂本剛じゃなくても正直しんどい。

17.Blackout ★★☆
10thシングルc/w
A面のバラードで聴き(ry
ヘヴィで歯切れのいいバッキングとドラミングで3分ちょいを突っ走るちょいスラッシーなラウドロック
英詩がほとんどなので逆にAメロの日本語部分にズコー感があるものの、それ以外はかっこいいんじゃないでしょうか。

18.White Pallet ★☆
冬を意識した歌謡バラード。
ボーカルは綺麗な歌モノに徹してんのに楽器隊がURUSEEEEEEEE!!
調和してるわけでもギャップで魅せるわけでもないのでただただ木に竹をついだよう。
それから途中に入るデスヴォイスパートもいらん。今更ですがボーカルはデスヴォイスしないと死んでしまう病かなんかですか。

19.Force ★★★
ボーカルもギターもクリーンとデスパートを上手く使い分けた、ド直球な熱いヴィジュアロック。
Bメロのドラムがドゥロロロロロすごい!(小並感)
何にせよ王道曲で締めてくれたので終わりよければ全てよしってことにしときましょう。

総評 ★★
色んなジャンルや曲調を取り込もうと頑張ってますが、それをバンドの過渡期ととるか、ネタ切れ期ととるか・・・
ディスク2くらいストレートなほうが好きでした。