baroque/ノンフィクション

2nd

1.魔女と林檎 ★★☆
9年ぶりのアルバムということでbaroqueのメインコンポーザーはこの俺だと主張したかったのか、ギターの圭さんのボーカルで始まるオープニングらしい広がりあるポップス
韓国アイドルみたいな気持ち悪いアルバムのジャケットと、先行シングルで覚悟はしてたけどやっぱりこういう路線でくるのね...
それでもこのアルバムの中ではまだロックしてる感あるしまともなほうじゃないっすかね

2.モノドラマ ★
シングル曲の記事のときにも書いたけど、baroqueが影響を与えたオサレ系バンドに逆に影響されちゃったようなキラキラポップス
ノリノリでノノン(^_-)-☆とか歌っちゃってますが、是非周りの30代のおじさんが ノノン(^_-)-☆とか歌ってる姿を想像してみてください
ぼくは10代の頃の神木きゅんの容姿でようやく許されるレベルだと思います

3.溢れるは純情 ☆
陰毛とは気づかぬうちにどこからか抜け出し、思わぬ所にその縮れた身を横たえ存在していることが多々ある。そんな溢れ出した陰毛を見つけたときのようにちょっと不愉快な印象を受ける楽曲、それがこの曲溢れるは陰毛

4.メロウホロウ ★★★
UVERworldやワンオクのリードトラックにありそうな、ちょいミクスチャーっぽさの入ったギターがかっこいいドストレート疾走ロック
そうそう一般受けならキラキラポップスよりこういう純粋に男らしい路線の楽曲で狙っていこうぜ!
ていうか調子狂うんでここまで来て中途半端にいい曲挟んでくるのやめてください!

5.湿度 ☆
シリアスなイントロでようやくモノホンのbaroqueが聞けるぜと期待したのも束の間、「今回は女性の気持ちになって歌ってみました(*^_^*)」的勘違いしたナルシスト男にありがち女性目線切なめポップス
男性のぼくでも生理前の女性の気持ち悪さが何となくわかってくるのは○

6.キズナ ★★
失踪という形でビジネス脱退してしまった万作さんに向けて作ったという設定があるEXILE風バラード
この曲一曲でして「絆」という言葉が如何に胡散臭く、ゲロ以下の臭いがプンプンするかが婉曲的にですけどしっかりと伝わってきました
「絆」ではなく「キズナ」と、どこか無機質な印象を与えるカタカナで表記したり、アルバム宣伝のCMではもうこの上なく胡散臭い人物であるのりPに歌わせてみたという点から考えてみても、やはり深読みなどではなく、表裏のある曲であることを暗に示していると思われます
「食べて応援」を提唱している方々に是非とも送ってあげたいキズナソング

7.ナカユビタテル ☆
こんな駄作を3000円払って聞かされてる購入者はさぞかし俺らに腹立てて中指立ててるんだろうなとbaroqueが予言し、それが見事に的中している予言曲

8.たとえば君と僕 ★
kannivalismのrememorariをJ-POP風に焼き直したバラード風オサレポップ
同じような曲でもアレンジと詩でここまで差が出てしまうものなのかと逆に感心してしまいました

9.ザザ降り雨 ☆
「こんな感じにしときゃ昔のファンは喜ぶべ」と鼻をほじりながら傲慢な態度で作られたであろう、ビジュのビジュたる所以を考え直したほうがいい大安売りシャッフル捨て曲

10.何千何万何億の君への想い ★
何千何万何億想っても1/3も伝わらないんだぞ?
大仰なタイトルつける前に純情な感情は空回り I love youさえ言えないでいるMy heartを少しは見習ってください

11.凛然アイデンティティ ★★★★★
歓声混じりのDJ風イントロから鼻がじーんっときちまった
復活前のbaroqueの音楽性を踏襲しつつ、それをよりポップに仕上げてみせたミクスチャーロック。
ハードな演奏に合わせて「ッラッシュバッー!アイデンテテイ!フラッシュバッボーイッ!」と聴者に促しながらも、ここにきてようやく自らがアイデンティティをフラッシュバックさせたYO-YOヒップホップパートから一転、ボーカルがひたすら前向きな詩を優しく歌う超ドキャッチーに広がるスケールのどでかいサビでこちらのテンションはダダ上がり
どこか懐かしみを感じさせるシンセギターも、 「壊れそうな涙腺紡いだよ」と歌ってるボーカルには悪いけど涙腺ブレイカ
ああ、これだよこれ、ようやく本物のbaroqueが帰ってきたよ
おかえり、baroque。ほんとうに、ほんとうに、ほんとうにおかえり。

12.teeny-tiny star ★
そしてそんなぼくの暖かい出迎えを犬の糞でも踏んだ汚ねえ靴で踏みにじり去って行くような、箸にも棒にもかからないキラキラクリスマス風ぽっぷす
サンタクロースだって土足で侵入してくるけどプレゼントくらいは置いてくぞ
せめて前の曲で終わってくれれば、終わりよければ全てよしとはいかないまでも多少は気持ち良く終われたのに

総評 ★
内容、ジャケ写から売り方まで全てがことごとく酷い
baroque&kannivalismは一度名盤を出した後に超駄作を出さなければいけないという制約と誓約でもあるのか
同じ値段なら川越シェフの店で水を4杯おかわりしたほうがまだ喉が潤う分幸せになれると思います