DEATHGAZE/CREATURE

4th

1. BRAND NEW KISS ★★★★
ボーカルの激情的咆哮、ﾄﾞﾄﾞｽｺ凶悪なドラミング、ヘヴィかつ伸びあるギターリフで幕開けて、そのままアルバム買ってよかったわ！となるデスゲお得意名古屋泣きメロ疾走メタルに。これはAWAKEのリードトラックの正当進化系です。ギターソロも成長してるよ。
最後の大サビは思わず涙がちょちょぎれます。

2. RING THE DEATH KNELL ★★★★★
な、な、なんじゃこれは。1曲目は昔のデスゲを踏襲してましたが、こちらは今までにあったようでなかった新デスゲイズ。
まず、ドラムはいつにも増してﾎﾞｶﾎﾞｶﾄﾞｺﾄﾞｺｽﾞﾝｽﾞﾝ、ボーカルは力強い安定名古屋メロディアス。
そして何より耳を引くのがこのローリングに弾き倒されるギター！ギター！ギター！
メタルンロールとでも言おうか。クールなのに渋みあり熱さあり。ソロもピッロピロでギター本体のﾄﾞﾔ顔が浮かんできます。
これならヴィジュアル系ファンもメタルファンも仲良く抱き合えるのではないかしら。2曲目にして圧巻のナンバー。

3. USELESS SUN ★★★★
メロディアスなシングル曲。何だかROUAGE的キャッチーさを持ってます。デスゲ史上最も歌謡曲してて聴きやすい＆シングル525円なので友人に布教するときにお勧めです。
強いて難点を挙げるならここまでの3曲で聴者のテンションを上げずぎてしまい、残りがパッとしなくなること。だからジェイポッパーは一旦トイレ行ったほうがいいです。

4. VICE ★★★
上記の理由のため、続けて聴くと地味かもしれませんが、単体で聴くと男らしさのあるキャッチーな曲です。

5. NEWBORN-wrongful life ★
数年前ナパームデスのCD買ってこの手のジャンルは二度と買わん。となったのを思い出させてくれた、よく形容されるスリップノットどころではないグラインドコア。
途中で疾走し凶悪さを増します。

6. SILENCE ★★★
このシングル聴いたときはとうとうデスゲイズもネタ切れか・・・と勝手に幻滅していたのですが、アルバムに入ると無難に流れを繋いでます。
ヴォイヴォイ→アッパーな哀愁香る美麗なサビ系なのですが、サビ後が中二的でlynchっぽい。

7. MALICE ★★☆
ボーカルだけ切ないバラード歌ってるややメロディアスなナンバー。だけど今ひとつパンチが足りない。

8. SUICIDE DANCE ★★★
曲名でメリゴのカバーを期待したのですが、まったくそんなことはありませんでした。メタル色が薄く、自殺ダンスを踊れるノリの良さを重視したヘヴィロック。こんな曲名でもアルバム1明るいです。

9. DISGUSTING EYE ★★★★
ああ、これはキラーチューン。
ダウナーでうねりのたうち回るギターリフとアルバム1低音強調したデスヴォイスの後、儚くも気強い名古屋メロディ。(そろそろこの手法の曲レビューするのにも語彙と表現がなくなってきました)
途中Cメロ入って優しげになります。
シングルの6よりアダルトでかっこいいです。

10. SLEEP IN THE RAIN ★★★
ギターは相変わらずヘヴィで歪みに歪んだリフを刻みますが、ボーカルは9/10クリーン、ナルシスト入ったABメロは置いといて、サビは前曲同様メロディアス。
よって小休止曲と判断。
英詩なのがちょい残念。藍お得意の夜空とか光とか世界とか翼とかのワード使った日本詩だったら★+1だったのに。

11. THE END ★★★
これも英詩なのが残念。
終始鳴るざくざくとエッジの利いたギターがかっこいいけどどこか単調。
反してボーカルは変化が激しく、強調されるベースと共にダウナーに歌ったり、ヴォイヴォイ威嚇したり。
しかし切なさ乱れうつ怒涛のサビと色気あるCメロが全て持っていきます。

12. CREATURE ★★★
「CREATURE」の曲名通り、高速テンポでゴジラが町を破壊するが如く凶悪なデスヴォイス、シャウトで暴れた後、そのテンポをまったく落とさずに風を感じるクリーンパートに入るため、良くいえば最凶！、悪くいえばあっさりしてるかも。

13. GLORY SKY ★★★★
最後は地上で暴れ尽くした藍が空へと帰っていきそうな美しい名古屋メロディアスの曲なのですが、今までと違って、ほらっこれがラストトラックだぜ！って感じの押しつけがましさがないですね。1〜5曲目に入ってても違和感ないです。

総評
正直アルバム1周目では4曲目以降、食傷起こしちゃってどうもピンときませんでした。しかし激しいDEATHGAZEが好きな方にはAWAKEを超える名盤かもしれません。