Laputa/Laputa coupling collection +xxxk

カップリングベスト。

1.Pink animals ★★★
junji作曲。
誰かの体内にいるかのような静かで怪しいSE、そのまま寝ていたピンクの象が起き上がるかのようなゆったり仰々しいシンセと共に始まる壮大打ち込みスローバラード。どこか病的。
オリエンタルなギターのおかげかあまりデジタル臭さはありません。
曲が進むに従って段々と盛り上がっていく構成。
ピンクの象とはアルコールや麻薬によって見える幻覚の事だそうです。ぼくはGTOのせいでペニスの事だと思ってました。しかし、子宮の家の中とか言ってるし、実際おちんちんのことかもしれません。

2.xxxk animals ★★★★
junji作曲、新曲。
いつの間にか始まってます。まんまpink animals第二部。
これならいっそのこと繋げて12分のプログレッシブな大作にしちゃえばよかったのに。
幻覚の中から現実に戻ってきたような詩と曲調。この苦しさと切なさが交錯するクサメロが、目覚めたら目からは涙が溢れていた・・・的な、上手く言えませんがサナトリウムの一室感があります。
最後のファーク・・・ファーク・・・の呟きは蛇足。

3.Beautiful Place ★★★
junji作曲。
雰囲気が明るくなりました。
打ち込みとサイバー・宇宙的広がりを持ったシンセメインのロックなのに、どこか花々が息吹く緑豊かなビューティフルプレイスな側面も感じ取れる不思議で爽やかな楽曲。
この頃から後期Laputaの片鱗を示していたというか、後期はネタ切れでピコピコし出したのではなく、kouichiからjunjiにメインコンポーザーがバトンタッチしたことが窺えます。

4.Tomorrow ★★★
junji作曲。
「堕落しんよぉぉおうぅぅう すぅわぁぁあぁぁん」とボーカルが誘うように、堕落したくなる倦怠退屈ねっとりスローナンバー。
それとあべこべに、サビはakiが朝に昇る太陽の光を目を細めて見、前を向き歩く事を決意するような優しいメロとギター。ここがいい。
いきなり取り入れられたパイプオルガンも、最初はつまらなく感じてましたが、最後はぼくを包み込んでいました。

5.木洩れ陽 ★★★★
kouichi作曲。
JILSの幸也だったら「ray〜旅の終わり、木洩れ日差すあすなろの丘で〜」みたいな長ったらしい曲名つけてキラーチューン扱いしそうな切ない良質バラード。
そんな曲をカップリングに・・・・・・さすがLaputa!そこらのヴィジュアル系にできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる! あこがれるゥ!

6.君の声 ★
kouichi作曲。
このアルバムで唯一カップリング臭い曲。
ポップなのに馴染みにくい演奏とメロ。サビの盛り上がりとか無理やりな感じです。
A面の揺れながら・・・が超名曲なので、それで力を使い切っちまったらしい。

7.Squall ★★
kouichi作曲。
kouichi節で疾走するメロディアスなロック、と書いてしまえば聞こえはいいでしょうが、こざっぱりしてて音使いもシンプル、A面のFeelin'the skyや他の疾走曲と比べるとかなーり地味な印象。
akiの歌い回しもなかなかかっこいいのになんかパッとしない。
バンドキッズなんかには受けが良さそうです。

8.WITH the WIND ★★★★
kouichi作曲。
meet againのカップリングで、ファンの間では何故こちらをA面にしなかったのかと言われ続けているらしい、非常にポップ、耳触りのいい楽曲。
しかし考えてみよう。こういう楽曲は「カップリングなのに聴きやすい」ということにより評価されるのだ。実際にこの曲がA面シングルでリリースされていたら、一般受けを狙った糞ポップス的な扱いを受け、ファンには嫌われる楽曲となっていたことだろう。
だからこの曲をあえてシングルでもアルバム曲でもない、カップリングという絶妙な位置に持ってきてファンからの評価を獲得したLaputaの手腕には・・・というのは考えすぎですかね。
風を感じるにはちょいポップすぎますが、Laputaでおそらく最も聴きやすい曲だと思います。J-POP好きのぼくにはたまりません。

9.BUZZ ★
junji作曲。
junjiのオナニー。

10.舌〜00mix ★★
kouichi作曲。
頭の「舐めまわしてあげよう・・・」のakiの挑発的な台詞に何人の女性がやられたのか。または吹き出したのか。
縦ノリバーストな演奏に乗せ、ボーカルは曲中シャウトで叫び散らす攻撃的な混沌サイバーパンク
Laputa一文字凶悪三部作(他は「罠」と「泥」、ぼくが勝手にそう呼んでる)の中でも、akiが最も暴れてる曲じゃないでしょうか。
ネオサイバッサイ!ネオサイバッサイ!

総評 ★★★
カップリングベストですが、絵斑より、麝香より・・・、とにかくLaputaでぼくが一番好きなアルバムです。
いや、コアなファン気取ってるわけじゃなくて本当にかっこいい名盤なんですってば。
曲数少ないのでさらっと聴けて、他と比べてヴィジュアル系っぽさが薄いからかも。