東京酒吐座/turnaround

1. Open Air ★★★
夏の涼雨って感じの清涼感あるインスト。轟音ギターが上手いこと雨っぽくなっててエクセレント!
4分もありますが爽やかに疾走するのでそんなのあっという間です。

2. Tasogare Perspective ★★★
COTD、BPのイチマキさんがボーカルしてる曲。 黄昏じゃなくてTasogareなところに水嶋ヒロ的センスが感じられます。
cali≠gariの青さんが作詞で参加してますが、詩は頑張らないと聞き取れないのであんまりゲストに呼んだ意味がないかも。
楽曲は一貫してリフレインされる澄んだアルペジオ、それに加わる幽寂なノイズギター、消え入りそうな薄弱ロリロリボーカルとで聴き手を一気に曲の世界にトリップさせてくれます。

3. nwodwols ★★
1曲目、2曲目と、綺麗に流れを汲んだサウンドなのですがどんどん辛気くさくなってきてる。だがそれがいい
しかしボーカルに難。男女ツインボーカルは確かに心地いいのですが、男ボーカルの方の日本人英語が恥ずかしくて気になるレベル。かっこつけずに日本語でいいじゃん。加えてシューゲイザー風にか細く歌う女性のほうと比べると、やたらはきはきと歌ってるし。
声質は石井さんに似てていいんですけどね。最初この曲にも参加してんのかと思っちゃいました。

4. Jack and Gill ★★★
色が変わり、cali≠gariの石井さんがボーカルしてるインダストリアル風のナンバーに。
何といってもこのグルーヴがたっぷりでうねりにうねる重低音! 耳から体の芯まで響いてきます。
これと浮遊感のあるボーカルとのコントラストに、ハマる人はとことんハマるはず!

5. fragments ★★★★
slowdive系の霧が立ち込めるような夢幻サウンド、それから何だか田舎町の火点し頃の風景を感じるちょい寂しげなメロディを儚げに歌うボーカル。
この二つが合わさり霊境にでもいるような神秘的歌謡シューゲイザーに。
こういう曲のほうが青さんの詩が合うんじゃないでしょうか。2曲目よりTasogare感あるし。
それからこのゲストボーカルさんの声質がかなりドストライク。しかしあんまり表立った活動してないようなので残念。

6. turnaround ★★
雨音のSEとバイオリンがフィーチャーされた、7分程度のスケールがデカいインスト。ゆったりとしたリズムで心地よい終わりを提供してくれますが、正直長すぎる気がします。

総評 ★★☆
楽曲はコンセプトアルバムを聞いてるかのように一貫しているし、 J-POP耳のぼくにもすごーく聴きやすい。
けれど何度も繰り返して聴こうとは思えずCDラックの肥やしになっているのは何故だろう。
おそらくゲストの方が多いためか、企画盤みたいな印象を受けるせいかも。もっともそのゲストに釣られて買ったんですけどね。
3rdは出るのかしら。価格もシューゲイザー価格にしてくれると嬉しいです。