メリー/現代ストイック復刻版 - V系CD簡易・辛口レビュー

1st

01. 六本木ジャジー喫茶
元祖メリージャジーインスト。

02. 黄昏レストラン ★★★☆
シングル。メリーを代表するレトロック。まだパンクと融合する前なので、案外このシンプルなレトロさは貴重です。
モダンギャルドの恋哀交差点と合わせて聴きたい。

03. 頭がザクロ ★★☆
テンポ早めの楽器隊と、あまり迫力のないシャウトで叫び散らすボーカル、その後気持ち悪いくらいポップなサビ。
ハマる人はハマるかも。

04. ブルージーナイト ★★★
気だるさを押し出したお得意レトロック。
歌詞に出てくる『陽の当たらない場所』はこのアルバムに入ってますが、『琥珀色のバラード』はシングルと個性派ブレンドクラシックというベストに入ってます。どうせならこっちにも入れて欲しかったです。

05. Ve-doro ☆
アルバム自体の音質の悪さ(ﾘﾏｽﾀ版のはずなのに〜)とボーカルのヘボいシャウトが捨て曲に聞こえさせます。ディルアングレイのなんちゃらの椅子をレトロにして劣化させた感じ。

06. イエローガール ★☆
勢いのいいアップテンポの曲。この頃はほんと女目線の歌詞が多いですね。
カップリングのこれ入れるくらいなら琥珀色のバラード入れてください。

07. 路地裏哀歌 ★★★
メリーが初音源化した曲だっけ？
タイトル通り悲哀がよく出ていますが、どちらかというと哀歌（ブルース）っつーより路地裏行進曲ですね。
AメロBメロサビが綺麗に繋がってます。

08. ドラマティックチルドレン ★
変態チックなギターが印象的。サビでのボーカルはｨｴ〜ﾝﾎﾟｩｵ〜と意味不明の事を連呼しており、警察では今後精神鑑定の視野も含めて・・・じゃなかった、ボーカルもキモくて、より変態さをアップさせてます。でもつまんないです。

09. やさしさキッド ★★★★
詩がコミカル。この詩で★+2。
「僕だけを贔屓してください　後は別にどうでもいいです」
うむ、真理だ。
ギターもメリー定番レトロックで聴きやすいです。

10. 陽の当たらない場所 ★★★★
ストレートなパンクロック。
本当に何の捻りもなくストレートなのですが、これまでレトロな曲が多かったせいか、とても新鮮に聞こえます。実際は★3くらい。

11. ピンク色の青春 ★☆
サビから始まる哀愁疾走曲。楽器隊も皆それぞれ前で主張してます。ですが、このアルバム以降のメリーを聴いちゃってるとどうしても物足りない。

総評
これといったキラーチューンがないため、聞き込みが必要かも。まあ1stにしちゃよくできてます。次のモダンギャルドからだんだんパンク色が強くなってくので、シンプルなレトロメリーを聞きたい方はこのアルバムと、『はいからさんが通る』を。