RENTRER EN SOI/AIN SOPH AUR DISC1

ベスト

Side Of Michael

1.STIGMATA ★★★☆
11thシングル。匠作曲。
当時、ディルアングレイ化してギャーギャー叫んでたのに、ストレス解消し終えたのかたのか、久々に原点回帰を見せた白系ヴィジュアルロック。
といっても3rdはこのシングル外されちゃって2ndの路線のままだったんですけどね。
「切なくて恋しくて張り裂けそう」と歌うとおりの胸焦がれる切ないボーカルに、ディルアングレイ化で培ったヘヴィさと、本来の耽美さが合わさった演奏。後期リエントのキラーチューン。
シングルのジャケがどっかのホストが企画で出したCDみたいで恥ずかしくて買えてなかったので収録されて嬉しいです。

2.Sincerely ★★★
1stミニアルバム収録。匠作曲。
いきなり音質もボーカルも演奏も悪くなりました。ですがそんなことはどうでもよくなるほどの魅力がつまった初期の白系疾走チューン。
というよりヘナヘナで消え入りそうなボーカルも、へぼい演奏も逆に曲に味を添える摩訶不思議。
チープな幻想的ロックのAメロ、映像化されたら光当てたメンバーの顔面が次々にドアップされてきそうな畳みかけるBメロ(PVありますがそんなことはありませんでした)、王道ベタなサビ。
ハマる人は全部ハマります。

3.空白の情景 ★★★
今までPVだけ存在していてベストで初収録らしいです。瞬作曲。
前の曲と大して変わらない気もしますが、白さでいえばこちらが上か。
サビなんかはビーズをこぼしたようなキラキラSEが入り、より幻想的度とインパクトがアップしてます。
ボーカルも儚い。ここまでくると砂月さんは白系超えて乙女系ですね。少女漫画チックです。

4.波紋伝う眩暈 ★★★☆
1stミニアルバム1stプレス収録曲。匠作曲。
やはり白系疾走ロック。
お、音質がさらに低下。より全てが薄弱に、限りなく透明に近いホワイト。
だがメロディーセンスは今までで一番のものを感じるぞ。
に加え、聴いてるこっちがこっぱずかしくなる語りというヴィジュアル系要素、ギター歴1ヶ月くらいでコピーできそうなギターソロが気に入ったので☆+1

5.LAST SCENE ★★★★
ラストミニアルバム収録。匠作曲。
いきなり進化しすぎです。今までは早朝の公園で演奏してる変な格好したお兄さん達という感じだったのに、これは一端のロックバンドといえるほどまで。
リエントのラストリードトラックということなので、やはりこいつがナンバー1か。
白系ベースに歌謡要素を加えたボーカルは強く儚く聴きやすい。反して楽器隊はヘヴィ、ただゴリゴリ押すだけではなく、意外とロケンローしててかなり骨太に。どちらもかなりの成長が見られます。まさにリエント集大成。
詩も表向きは失恋ですが、解散のことも重ねてそうです。
これからもっと凄くなっていきそうなのに・・・、ほんとうに解散がもったいない。

6.神話 ★★
3rd収録。遼作曲。
これまでぶっとばしてきたので小休止といったとこでしょうか。
ピアノとシンセとボーカルだけの聖なる悲しきバラード。ユグノー戦争の悲劇って感じです(詩はただの失恋系ですが)。最後にちょこっとバンドサウンド入ります。
シリアスな歌なんでしょうが、ところどころに入る語りに吹いてしまいます。
再録なので昔と比べてボーカルの成長を楽しむ曲。

7.Full Moon ★★☆
1stのトリ曲。遼作曲。
トリ曲でしたが、このベストでは第二部開始といったポジションになっです。
空虚で儚げなボーカルとぼんやりと鳴るシンセが、満月の美しさと神秘さをそれほど演出してないミディアムテンポのロック。
Aメロではベースがいつになく前に出てかっこつけたり、Bメロではギターがぐねぐねアーミング?したり、なんか凝った曲にしようという心意気が伝わってきます。
それでも2〜4曲目のシンプル疾走曲群と比べてしまうと垢抜けない印象です。

8.モノクロームシネマ ★★
1stミニアルバムの2ndプレスに収録。遼作曲。
まーた音質がいきなり劣化。全曲リマスタリングされてるみたいですが。
最初とに最後入る「ヘイ!決まってんだろ(キリリッ」と言わんばかりのツインギターリフとギターソロ以外は楽器隊引っ込みがち。そのフレーズもベタで大してかっこいいわけではない。
ボーカルは平常運行。
おなじみとなった初期疾走曲ですが、これは音質の悪さも楽器隊のチープさもあまり味を添えてませんね。

9.Eyes of forest ★★☆
1st収録。遼作曲。
リエントールアンソイ版月下の夜想曲
テンポよく歌いあげるどこかストーリー仕立てな詩とか、夜会へ向かう途中って感じの跳ねるように軽快に進む中世の聖堂的ゴシックなギター&シンセとか、なかなかマリスミゼルしてます。
さすがに月下ほどのインパクトを与えることはできてませんが、こういう曲もおもしろいです。

10.月で涙 ★★
同時発売ミニアルバム収録。匠作曲。
ミディアムテンポの失恋ロック。
ほのかにゴシックなギターも目立ちますが、今回はベースといいドラムといいリズム隊が張り切ってるためか、美しくも中々ヘヴィな仕上がりに。
それからここにきて初めてボーカルの高音がいいな、と感じられました。
でも耳に残らない曲です。

11.into the sky ★★★☆
1stミニアルバム以前のオムニバス収録曲。匠作曲。
空白の中から聞こえてくるようなイントロ、そしてサビから始まる何もかもが希薄な白系疾走曲。
糞音質、ほっそいボーカル、へぼいギター、スッカスカなドラム、なのにそれが曲に味を添える曲久々にキタ━━(゚∀゚)━━━!!
さらにこの曲にはそこはかとない90sヴィジュアル系臭が。
「深く落ちていく〜」連呼する真っ白なサビもさることながら、ボーカルの後にギターがチュインチュイン鳴るAメロの掛け合いとか、ボーカルがくねくねポーズとりながら歌ってそうな耽美なBメロとか、ベッタベタなギターソロとかが正にそれ。
ええ曲やで。

12.TO INFINITY ★★★☆
3rd収録。未架作曲。
これは10の進化系。
美しく儚く奏でられるピアノと、反対に苦しむようにゴリゴリと弾き倒される重い楽器隊が、二つの悲しみを表現してるようなパワーバラード。
この曲がアルバムラストだと思ってしまうほど終末感漂ってます。
サビはボーカルのファルセットがとうとう最終形態に到達した感じで、歌声だけで白さを存分に表現できるようになってます。が、あまりに白すぎるせいかキャッチーさまで薄くなってしまうのが残念。

13.水夢見る蝶々 ★★
4thシングル。匠作曲。
あまり白っぽさも水気も蝶々らしさもない無難な疾走歌謡ヴィジュアルロック。
1st〜ディルアングレイ期のこの手の曲は洗練されてますが逆につまらなくなってしまった印象。
ミニアルバムからも2ndからも外された可哀想なシングル。
代わりに「空夢見る水中歌」なる曲がミニアルバムにあるのですがそちらも入れて欲しかった。これとはまったく似てない曲ですけどシリーズ物は揃ってたほうが気持ちいいですよ。

14.SECRET SCARS -BESIDE YOU- ★
12thシングルc/w。瞬作曲。
1stに入ってた曲のアンプラグドバージョン。アコースティックな失恋スローバラード。
というかよくもまあこう失恋系の詩ばっか書きますね。それもヴィジュアル系らしいのですが、さすがに14曲目ともなると辟易。そういう意味じゃ西野カナらしい。
これ入れるくらいならA面のUNENDING SANCTUARYを。

15.星屑の螺旋 ★★
同時発売ミニアルバム収録。蒼作曲。
語り入り疾走ナンバー。
元々2ndシングルc/wの再録なのですが、やはり洗練されて逆につまらなく。
加えてアルバム終盤で疲れてる聴き手を休ませる曲調でもないし、「おおっ!」とさせるインパクトもないので完全にダレて頭に残らない曲に。
まあベストなのでそんな文句はナンセンスなんですけどね。
3曲目くらいに配置されてたらそこそこいい曲として印象を残せてたじゃないでしょうか。

16.STAY GOLD ★★★
新曲。匠作曲。
リエントが最後にぼくらに残してくれたありがたい白系ハートフル壮大スローバラード。
バンドサウンドよりも優しさと光に満ちたピアノ&シンセが強調されてますが、それが心地良くラストに相応しい楽曲です。ギターソロも「じゃあな」と言ってるのが伝わってくるぜ。
ラストはこの手のバラードにありがちLALALAパート、その後、静かにフェードアウトしていき余韻もばっちり。
詩は相変わらず失恋ですが、これまでのウジウジした女々しいものではなく、切なくも前向きに。というよりきっとファンに向けられたものでしょうね。
「忘れないでいてね 出会えたことの意味」
わかりました!たまにリエント聞き返します!


ディスク2に続きます。