DIAURA/Triangle

3rd

1. Triangle Vision
別にトライアングル感はない次の曲に繋がるクラシカルSE

2. ID ★★
ちょっぴりサイケデリックかつダークな音使いのリフで幕を開け、それが耳に残るミディアムテンポのロックナンバー
ダンサンブルなバッキングにあわせて控えめ短めながらもやはりサイケにピロピロいわせてるギターソロもかっこいい
でもノーノーイミーテーション連呼するAメロと、実質1曲目ということなので無理やりリード曲にしようとしたのか変に盛り上がるサビのボーカルが好きじゃない
曲はいいけど歌が微妙でこれじゃあ曲名は「I まいちな D iaura」

3. Menace ★★
いい意味で気持ちの悪くて不気味ホラーに主張するベースで始まったのでマニアックな変態曲を期待したけど、蓋を開けてみればそうでもない中途半端にキャッチーなロック
キャッチーなのは好きなのでそれは別にいいですし、前の曲に引き続いてちょいサイケな音色でリードしていくギターは楽曲に独自の色を添えてて中毒性あるし、ボーカルもウェイカッ!ウェイクカップメナース連呼するところ以外は緊張感あってかっこいい
なのにサビに入るとストリングスもどきが入って無駄に壮大感アップ&きれいめになる。それが糞とまでは言わないがうんこ。
え?これシングル曲なの?

4. モラトリアム ★★★
え?これシングル曲じゃないの?ってくらいドキャッチーな王道ヴィジュアル系ロック
サビの「モオラトリァムゥ!(ドヤアアアア モウカコニナルゥ!(ドヤヤヤヤヤヤアアアアアアア」と韻を踏んでかっこつけたボーカルは悔しいけど確かにかっこいい
まさに様式美。王道、これが王道だよ
因みに初回版Bはこの曲と、もう一曲このアルバムに収録されてない曲のPVが付属するだけで2000円ちかく値段があがります。つまりこのモラトリアムという曲は映像込みとはいえ1曲で1000円の価値があるとメンバー達は判断したわけです
僕は380円くらいだと思うし、その自信過剰は今後メンバー達の首を絞めることになると思うのでここは心を鬼にして★-1

5. 新世界 ★★☆
別にパンキッシュというわけではないけどツタツタしたギターが印象的なアップテンポの疾走ナンバー
エスモーメンエスモーメンエスオーエスの2、3曲目を彷彿とさせるちょっとダサい謎の英詩連呼のAメロ、緊迫した雰囲気になりV系名物カウントダウンもどきからの決めセリフが見事に決まってるBメロ、と耳を休める暇もないほどボーカル色んな要素で畳みかけてきますがどちらも正直好きじゃない
ドラムもツタツタになって疾走感アップするサビはボーカルも特に捻らずキャッチーでいいんだけど前の曲と比べると王道と呼ぶにはあまり爽快感ないし...まあザ・普通
個人的に最初のほうの「イグゥゥゥ!」みたいな感じで歌われる「踊ろぉう!」がツボなので☆+1

6. Hypnosis ★
ボーカルが妖しさ&セクシーを演出してみました的ミディアムテンポの駄曲
でもやはりサビはそこそこキャッチーになる謎の安定感
何かメリーの暗闇にピンクに似てるような気もするけどこっちのほうがスタイリッシュだからいいと思うよ

7. Case of Massmurder ★★
ニュースの演出で始まるあたりがPIERROTってるけど始まればダラダラとスローでダークな初期Dir en greyヴィジュアル系ブラックバラード捨て曲に
アクセントに使われるボーカルの自慰行為的喘ぎ声がとにかくキモい
なのにサビではテンポチェンジ、がらりと曲調が変わっておそらくこのアルバム1爽快感あるくっそキャッチーすぎるサビに...
もう今のところ全曲サビでキャッチーになるので我ながらキャッチーキャッチー言い過ぎてキャッチーキャッチーしてくるのでキャキャッチキキャッチイイイイイイイ!!!!!

8. Silent Majority ★★★☆
シングル曲。だけどあまりとっつきやすさは感じないミディアムテンポのロック
プラエネ期PIERROTみたいなやかましい感じのサイバーなリフでアングレッシブに攻めつつ、 シャウトの掛け声を混じえたり粋なピロピロタッピング入れてきたりとメタル成分も濃いところが好き
あと今までと違ってナチュラルに入るサビの「空は焼かれ 風は汚れ」と愚かな人間共の救いようのなさを諦念感たっぷりで歌うボーカル&詩の終末感もバンドのコンセプトとあってて好き(このバンド、ファンのことを愚民と呼ぶらしい)
というわけでPIERROTのENEMYとかFREAKSとか好きな人は気に入るのではないでしょうか
ぼくはあそこまでブチ切れないでどことなく洗練感のあるsilent majorityのほうが好きだよ

9. アリア ★★★
切なさMaxの王道ヴィジュアル系ロディアス歌謡
ボーカルと泣きのリードギターの絡みとか、女々しい男の恋人喪失的詩とか教科書通りの王道で文句のつけようがないです

10. 解離 ★★☆
ヴィジュアル系の漢字二字の曲は名曲臭がするものの名曲でないことが多いという法則があるのですが(当ブログ調べ)、この曲もご多分に洩れず微妙なロックバラード
仰々しく荘厳な聖堂風シンセで神聖さを出しつつ息苦しい雰囲気からハードな展開挟んでからのエモーショナルなサビ!とかパッ聴き名曲なんだけどね
でも聞き込めば本当に名曲になりそう臭もあるのでもっと聞きこみたいと思います!(CDプレーヤーからこのアルバム取り出してごちうさのキャラソン集入れながら)

11. ホライゾン ★★★★
シングル曲にして本作のハイライト
9曲目にパンキッシュな要素を足してDIAURA流に仕上げたロードオブヴィジュアル系ロディックハード歌謡曲
Aメロの途中から入ってきて、ぴろろろーとリードするギターのベッタベタなかっこよさにあ゛ぁ゛〜〜心がぴろぴろするんじゃぁ゛〜〜
タイトルがホライズンじゃなくてホライゾンなのがちょっと気に入らないけどそんな不満をぶっ飛ばす曲調
民共を振り切りただ1人の無垢な少女の手を引っ張り未だ見えぬホライゾンまでひたすら駆け抜けていく...うむ、ボーカルも楽器隊もまさにそんな疾走感だ

12. 自壊 ★★★★☆
ピアノの上で寂しく歌うボーカルにあーはいはいラストにふさわしいお涙頂戴バラードね。わかってるわかってる。わかってるからとっとと終わろうぜ
と投げやりになってたところに突然クラシカルSE&重厚メタリックな縦ノリギターリフ、そして前曲よろしくいきおい猛に爆走開始!こんなん濡れてまうやろ!
ジーザスコイッスキミフォーヘイッ! と、このボーカルお得意のちょいダサ英詩連呼も出てくるのですが、こちらはヘイッ!の部分が中々重要で、熱さを出してるためか2〜5曲目と違いクールかつ男臭さがあってダサさなんて一ミリもなくはないけど一ミリ程度なら別にいいでしょう
前の曲より歌謡臭さがとれてメタル度アップしてたり、ゴシックさがあったり、互いに茶毒し合う愚民共へ呆れの語りが入ってたりDIAURA色をさらに濃く前面に押し出してて(DIAURAはこのアルバムしか聴いたことないけど) 、ラストに相応しい
ヴィジュアル系の漢字二字の曲だけど本当に名曲だった。
DIAURA史で名曲として長く語り継がれるアンセムソングとなるでしょう

総評 ★★★
今のヴィジュアル系シーンでメジブレイというバンドと共に人気を席巻していると噂のDIAURAがフルアルバムを2000円という超良心価格でリリース!ということで早速(1年経ってから)ポチってみた
それほど期待してなかった通り、価格相応で2000円ならそこそこ満足できるクオリティ
2ndと廃盤の1stまで買おうという気は起きなかったけど今月発売される2枚組ベストは楽しみに待ってます